【'99-04 】 カニ街道
知床ビジターセンターに行きました。知床の自然を紹介している所。バイクを停めて建物の中に入ろうとした時、お年寄り(3人)の観光客に声をかけられました。「カニは要らんか?」
私「エッ?カニですか?(何を言われているのか???状態)」
老「そうそう。カニを持っていってくれないか。人助けだと思って。」
私たちはてっきり「お持ち帰り」に出来るものだと思っていました。しかし出てきたのは発泡スチロールに山ほどのカニ(それも細い脚ばっかりで旨そうに見えない)。
老「知り合いに貰ったんだが、わしらだけでは食いきれん。協力してくれ。」
私「・・・バイクだから持って帰れないし(困り果てる)。」
老「バイクの人たちに協力してもらって! ほらほら、あそこに沢山居るじゃないか。
頼んできたら! お願いだから!」
殆ど押し付けでしたね。
仕方なく、関西方面から来たという大学生ライダーたちにお願いしました。彼らが学生で良かった。道端で一緒にカニを食ってくれる人なんて、そうそう居ないだろうから。
捨てるわけにもいかず、10人ほどで黙々と消化していきます。道行く人たちの、奇異なモノに向ける視線に耐えながらの試食です。
やっとの思いで殻だけになったのは良いのだけど、今度は「このゴミをどうするか」が問題になってしまいました。あの老人たち、渡すだけ渡してサッサと帰っちゃったし・・・。私はタンクバッグに特大ビニールを入れておいたのを思い出し、とりあえず片付けることになりました。「で、これをどこに持っていけばいいの?」
大学生が、山の下にあるゴミステーションまで持って行ってくれることになりました。二人乗りで、後ろの人がゴミ袋を抱えるという作戦。しかしそこでまた問題発生! なんと、殻がビニール袋を突き破り、カニ汁?が垂れてきてしまった。皆ワーワー騒ぎました。
残骸はなんとか無事に処理することが出来ました。山を下った所にあるゴミ捨て場迄3キロの道のり、カニ汁を滴らせながら・・・と言う訳で、この道路は『カニ街道』と名づけられました(多分)。
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