Friday, January 01, 1999

知っておいてほしい事実

~自然と生き物を救うために実践していること~

都会の喧騒から逃れたい。だから自然を求めて旅します。・・・そういう人、けっこう多いと思います。近年のアウトドア・ブームで、キャンプ場も家族連れが目立ちます。

ここ数年、アトピー症状をもつタヌキが増えているそうです。毛が抜けてしまうため、越冬できません。それはすなわち「死」を意味します。この話を聞いたとき、紀伊半島の野営場で見かけたタヌキのことを思い出しました。

私たちは夕飯を終え、後片付けをしていました。そのとき、近くの暗闇でガサッと音がしました。何かが居る気配がします。よく見ると、タヌキが残飯をあさっていました。それも親子連れのタヌキです。この時間になったら食べ残しが流れてくるのを知っているのです。しかし問題なのは、それは洗剤の泡にまみれた残飯だということです。私はしばらくの間、その泡を呆然として見つめていました。こんな物を食べていて、死なないのが不思議なくらいです。でもタヌキにしてみれば、生きる糧はそれしか無いのです。

人間が山を開発したおかげで、タヌキなどの動物は下界に追いやられてしまいました。追いやったのは人間です。だからタヌキは人間が出した残飯を食べて生活します。「アウトドアを楽しむ」ため、車に食糧を満載して来たのだけど、食パン一斤はさすがに食べきれない。捨てて帰る。食べ残しは炊事場に流してしまう。自分の家で、こんな暮らし方をしているのでしょうか。彼らは戸外でその実態を恥ずかしげもなく露呈します。

キャンプで使った食器は、紙(トイレットペーパーで十分)で拭けば、殆どの汚れは落とせます。そうすれば洗剤の量を減らせます。私は洗剤を使いません。簡単に水で流すだけか、時にはそれもしません(炊事場が無い所もありますから)。それを一週間続けても、食器の汚れで死ぬことはありません。これまで食中毒やら腹痛を起こしたことさえ無いのです。

紀伊半島のタヌキを見て以来、私は自分の家でやっていることについて考え直しました。台所用洗剤、洗濯洗剤、シャンプーやリンス。ゴミなどについて。私に今すぐ出来ることは沢山ありました。まず、「洗剤」と表示されている物を無くして「石けん」ベースの商品に切り替えました。日ごろ使う化粧品は、科学的な原料を使っていない植物性の物に。布製のバッグ持参で買い物に行く。人参の皮はよく洗って細かく切り、スープの具や炒め物に使う。

食器洗い用石けんの使い心地は今ひとつです。洗濯用石けんは、生地を黄ばませるかもしれません。でも汚れは落ちます。私は「それでいい」と思いました。

炊事場から流れる残飯や洗濯水は宇宙のぷラックホールに消える訳ではありません。視界から消えているだけで、それは目に見えない形となり自然に猛威をふるいながら戻ってきます。

またはこう言えば分かりやすいでしょうか。洗剤の泡まみれになった残飯を餌として、あなたは飼い猫に与えるでしょうか。安全かどうか試すため、あなたの飼い犬に口紅を食べさせるでしょうか。少なくとも動物を愛している人ならば、そんなことはしない筈です。その気持ちを他にも向けてほしいのです。難しいことではありません。

ある部族の長が言いました。
「我々の中に《自然》という言葉(概念)はありません。何故ならそれは、私たちを取り巻く環境そのものだからです。それは白人(部外者)社会が造り出した言葉です。」
この発言に、私は目が覚めました。私たちは自然を愛してはいるが、同時に自然を無くしつつあるのも私たちなのだと。この現実に目をそむけるわけにはいかないのです。

最近は、インターネットで様々な情報を入手することができます。以下、参考になりそうなサイトを掲載してみます。

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●動物実験に関するもの●

◎JAVA(動物実験の廃止を求める会)
http://arrs.envirolink.org/java/indexJ.html/

◎動物実験をしていない会社(化粧品等)
http://www.marienishimori.com/animaltesting.html#1/

×動物実験をしている会社
http://www.marienishimori.com/deathlist.html/

●地球にやさしい●

社会にやさしい生活雑貨店
http://www/ways.co.jp/index.htm/

THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ、化粧品)
http://www.the-body-shop.co.jp/
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知ってもらうだけでも良いのです。事実を知らないのとは大違いだからです。私だって、たいした事をやっているわけではありませんが、世の人がちに知らせることで環境に協力しているつもりです。是非、一度みなさんの周りを見渡してみてください。お願いします。

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